
ハッピーメルマガ(2025年4月 23日号)
オフィスレスキュー119ハッピーの小林です。
春らしく穏やかな気候に心和む季節となりましたがみなさまいかがお過ごしでしょうか。
4月に社会人生活をスタートさせた新入社員たちが、1カ月を経て迎える5月。ちょうどこの時期、「なんとなくしんどい」「会社に行きたくない」そんな声が聞こえ始めることがあります。
いわゆる“五月病”と呼ばれる状態です。今回は、新入社員が5月に抱えやすい「しんどさ」の背景と、上司・人事としてできるサポートについて書いてみたいと思います。
五月病とは?
五月病は、社会人や学生などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称です。
“五月病”という言葉に、「甘え」や「気合い不足」といったイメージを持つ方もまだ少なくないのが実情ですが、実際のところこれは環境の変化に対するごく自然な心と体の“反応”です。
特に新入社員は、環境変化(生活・人間関係・役割)の連続、慣れない社会的な緊張感、「できなかった自分」を初めて日常的に突きつけられるなど、非常に負荷が高い時期を過ごしています。
それが少し落ち着いた5月に入り、“緊張の糸”が緩むことで、反動のように不調が現れやすくなります。
五月病の原因について
では具体的にはどのような事が原因としてあげられるのでしょうか。
「思ってたのと違うかも」という違和感
配属後、仕事の現実に触れ、理想とのギャップを感じ始めるのが5月です。「この会社で本当に良かったのかな?」「向いてないかもしれない」そんな不安が少しずつ心の中に溜まっていきギャップが広がっていくと精神衛生上よくありません。
「頑張ってるのに評価されてない気がする」
何をどれだけ頑張っても、まだ目に見える成果が出ないのが新入社員のフェーズなのですが、その状況をストレートに受け止めてしまうと自信を失いやすくなります。
「しんどいけど、まだ休んじゃいけない気がする」
「まだ1カ月しか経ってないのに休むのはまずい」「自分だけ弱音を吐いたら評価が下がる」そんなプレッシャーの中、しんどさを≪隠しながら≫出社を続けるケースもあり、五月病発症の原因の一つと言えます。
対策について
まずは上司や人事といった身近な存在の人が、「そう感じてもおかしくないよ」と伝えることが重要です。
五月病の状態は、「変化に頑張ってついてきた証」でもあります。「そんなふうに感じる人、けっこう多いよ」「むしろ、まじめに頑張ってるからそうなるのかもね」そうした言葉が、気持ちの孤立感を和らげてくれます。
また、「相談してね」ではなく、「最近どう?」と雑談の延長で話を引き出す工夫をすることも重要です。≪正直な気持ちを話せる≫関係性づくりは、日常の小さな会話から生まれます。
「まだ完璧じゃなくて当然」という事をしっかり伝える事も対策になります。
この時期に新入社員が抱えがちな感情は、「こんなにできない自分、ダメなんじゃ、、、」という自己否定感です。≪今できないこと≫ではなく、≪前よりできるようになったこと≫に光を当てるフィードバックが、次の一歩を支えてくれます。
まとめ
5月の「なんとなくしんどい」は、誰にでも起こりうる自然な反応です。大切なのは、その感情に早く気づき、≪吐き出せる場≫や≪安心できる相手≫がいるかどうかです。
「今月の調子、どう?」「この前のあれ、ありがとう。すごく助かったよ」そんな一言が、見えにくい≪しんどさ≫をそっと軽くしてくれるかもしれません。
小林 俊
- 最近ハマッている物:セブンイレブンの「炙り焼きさばとおだしごはん」
- 趣味:ステイホーム中に始めた料理(得意料理はジャーマンポテトと麻婆豆腐です)
- 好きな言葉:楽しそうに生きてれば、地球の重力なんてなくなる