もしもの時のためにオフィスの地震対策
地震の脅威は突然やってきます。オフィスの地震対策は災害対策のひとつとして、家具の転倒、収納物の落下、家具自体の移動による被害を軽減し、けが人を出さないようにすることが最も大切です。
そのためにはすべて事前の安全対策が必須です。
あなたのオフィスは安全ですか
地震対策をおこなうには、自分のオフィスがどの程度安全なのか、地震が発生した時にどのようなリスクがあるのか把握することが重要です。
- 1ローパーティションは倒れにくい設置方法を。
- 2複合機や金庫などの重量物も地震で動く可能性があります。
- 3背の高いキャビネットは倒れてくる可能性があります。
- 4家具の上に物を置くのは大変危険です。
- 5ガラスには飛散防止フィルムを貼りましょう!
- 6出入口付近の家具が倒れたら逃げられません!
- 7OA機器は転倒や移動しないように耐震マットで対応を
主な4つの安全対策
物の落下を防ぐ
●収納家具の上に物を置かない
収納家具の上に物を置くと地震時に落下し大変危険です。 社内ルール化してリスクを減らしましょう。
●扉付の収納家具を設置しましょう
扉のないオープンタイプは収納物が取出しやすく利便性が高いですが地震時には収納物が飛び出す危険があります。 また扉付の収納家具であっても扉を閉める習慣がないともしもの時に意味がありませんので普段から扉をきちんと閉めるようにしましょう。
●ガラスには飛散防止フィルムを貼りましょう
収納家具のガラス扉に飛散防止フィルムを貼っておくことで地震時に収納物が飛び出すのをある程度軽減できます。 またパーティションのガラスにも貼る事で割れにくくなり、もし割れてしまった時でも飛散してケガをするリスクを軽減できます。
●パソコンやPCモニターには「転倒防止ジェルマット」
地震時の揺れや衝撃を吸収し、転倒やズレ、落下をある程度防ぐ効果があります。重要な情報資産を守り、直ぐに仕事に復帰できる体制が大切です。
レイアウト
●普段の通路が大切な避難経路になります
通路はメイン通路をサブ通路という考え方でレイアウトを考慮してください。 メイン通路は避難口に通じる動線で曲がり角を極力作らずに、2名がすれ違うことができるよう最低でも幅120p以上確保してください。このメイン通路に通じる動線がサブ通路。このふたつの通路を格子状にレイアウトすることが理想的です。
●壁面に沿って収納家具を設置する時には
通常、壁面には背の高い収納家具を設置するケースが多いですが、直ぐ近くに人が座っている場所には極力設置するのは避けましょう。 収納家具には壁面固定や複数台の場合に横連結することで収納家具の転倒を防ぐ効果がありますので必ずおこないましょう。 窓際に収納家具を設置する場合には窓より低い家具を設置し地震時に窓ガラスを割る危険性や窓からの落下を防ぐようにしましょう。
●事務所の中間に収納家具を設置する時には
基本的には背の高い収納家具を設置するレイアウトは避けましょう。 仕切りとして収納家具を設置する場合には高さ120p程度のものにして、左右横連結や背合わせ連結しましょう。背が低いからといって転倒しない可能性がないわけではありません。
●ドア付近には家具を設置しない
家具が転倒しドアが開かなくなってしまうといざという時に逃げることができずに大変危険です。
家具転倒防止
●収納は必ず下から、重いものは下に
重心が上に偏ると収納家具は簡単に転倒してしまいます。重心位置を下に保つために収納物は下から、重いものは下に置くようにしましょう。
●上下連結・壁面固定・左右連結
ユニット型(上下積み重ね型)の収納家具は上置きの落下を防ぐために必ず上下連結しましょう。 壁面に沿って設置する収納家具には最低でも壁面固定しましょう。その上で横連結することが転倒防止対策の理想です。 壁面固定は壁の材質を考慮して最適な耐震方法を。特に下地が石こうボードなどビスが抜けやすい材質は地震時にビスが抜けてしまう可能性があります。 事務所中間に設置する収納家具には左右横連結や背合わせ連結をして安定性を向上させ転倒防止をおこないましょう。
●床固定
引っ張り強度の弱い壁の前や事務所の中間に設置する家具を固定する場合には床固定も検討してください。(床に穴をあけるため、またレイアウト変更の妨げになる場合がありますので注意が必要です) 地震時にデスクや重量物の複合機、金庫などはそれ自体が移動し大変危険です。
●ローパーティションには折り返しを
ローパーティションの転倒を防ぐので効果的なのは上から見てH型に組むことです。スペースやレイアウトの問題でコの字型、L字型に組む場合は図のように直線3に対して折り返し1の比率で組みましょう。安定脚、壁固定、床固定も有効な手段です。
H型レイアウト

基本はH型に組む事が効果的です。直線連結は最大で3.6mの範囲内でレイアウトして下さい。
T型レイアウト

基本、安定脚なしでも自立しますが長辺側が長くなることによって端が揺れやすくなります。
L型レイアウト

短い側が1.2m未満の場合は長い側が3m以内でも安定脚が必要になります。

長い側が3mを越える場合は短い側が1.2mあっても安定脚が必要になります。
理想は耐震機能付きオフィス家具
●扉や引出しのラッチ機能
地震時に引出しの飛び出しや扉が勝手に開くのを防ぐための機能です。 引出しや扉を閉めるとカチッという音とともに自動的にロックされる安全機能で国内主要メーカーのオフィス家具でしたら現在のほとんどの家具には備わっています。20年以上前に生産された家具や通販系の一部廉価版の家具には備わっていない場合もあります。
Happyで耐震工事を承ります
耐震工事 施行費一覧
品名 | 内容 | 施工費 | 単位 |
---|---|---|---|
収納家具 (Happy納品時) |
壁面耐震工事(標準金具代込) | ¥1,650 | 1ヶ所 |
床耐震工事(標準金具代込) | ¥2,200 | ||
ローパーティション (Happy納品時) | 壁面耐震工事(金具代別途) | ¥1,100 | |
床耐震工事(金具代別途) | ¥1,650 | ||
工事のみ(出張対応) | ¥16500より (要お見積り) |
耐震金具
L字型金具で簡単固定!
壁固定金具
商品番号:AE-001003N
業界最安値! Happy価格550円
キャビネットやロッカーなど背が高い家具の壁固定には通常L字金具で固定します。 強度はアンカー固定などの床固定より弱いですが取付け、取外しが比較的簡単で固定後のレイアウト変更にも柔軟に対応できます。
穴をあけずに転倒防止!
転倒防止具 地震あんしん君
商品番号:CZ-821704S
Happy価格¥550
- ※施工費は床・壁の材質、その他の状況により価格が変わる場合があります。
- ※施工時、庫内は事前に空の状態にして頂きます。
- ※施工時には音が出ますのでご了承ください。
L字金具の施行

1.固定金具を仮で合わせて壁面とキャビネットに穴をあける目印を付けます。

2.キャビネットの天面に穴を開けます。キャビネットよっては予め穴あけ加工処理が施されているものもあります。(マイナスドライバーなどでたたく事により穴が簡単にあく処理です)

3.壁側をネジ(ビス)で抜けないようにします。キャビネット側は付属のボルトとナットでしっかり固定します。 ※壁側は抜けないように材質に合わせたビスを使用してください。

※壁に固定するネジは、材質に合わせてご用意下さい。
- 運営会社:(株)トミザワ 古物商許可番号
- 東京都公安委員会/第307790207900号