オフィスを構える際には、デスクやチェア、応接セットなど、さまざまなオフィス家具の用意が欠かせません。しかし、すべてのオフィス家具を新品でそろえると大きなコストがかかります。
そこでおすすめなのが中古オフィス家具です。中古オフィス家具ならば購入コストを抑えられます。
この記事では、中古オフィス家具のメリットや選び方などを解説します。新品と中古で迷っている方は参考にしてくださいね。
新品オフィス家具のメリット
新品オフィス家具は購入費用が高いものの、仕事へのモチベーションアップにつながるほか、以下のメリットがあります。
- 幅広い選択肢がある
- 保証がある
- 耐久性がある
以下にて順々に解説していきます。
幅広い選択肢がある
新品オフィス家具は、カタログやネットに掲載された豊富な商品から、ニーズに合ったものを選べるのが魅力です。
各メーカーでは豊富なオフィス家具を扱っているため、デザインやカラーがおしゃれなものや、快適に使用できる機能が備わっているもの、オフィスイメージに合うものなど、さまざまな要望を満たせます。
また、新品オフィス家具は受注生産できるため、同一モデルを多数そろえることが可能です。多くの社員が働く会社で、デスクやチェアなどを用意する際に重宝するでしょう。
保証がある
新品オフィス家具には、購入日から起算して1〜3年程度、商品によっては10年程度のメーカー保証期間が設定されています。
1日に8時間程度の通常使用や保証書・取扱説明書の注意事項順守など、条件はあるものの、保証期間内であれば無料で修理してもらえる場合があります。
1つのモデルの販売期間は複数年に及ぶため、保証期間の経過後に故障した場合でも、修理の依頼が可能です。有料となりますが、メーカーのサポートを活用できるため、自分で修理する必要はありません。
耐久性がある
新品オフィス家具の品質は均一になっており、未使用のため経年劣化も見られません。加えて、各メーカーは耐久性の高いオフィス家具の製造に取り組んでいるため、メンテナンスをしていれば10〜20年程度の長期的な使用も可能です。
また、メーカーの新品オフィス家具は、しっかりと組み立てられているのが特徴です。例えばオフィスチェアの場合、メーカーによって組み立てられるとパーツが適切に接合されるため、購入者が組み立てするよりも丈夫で壊れにくくなっています。
中古オフィス家具のメリット
使用済みの中古オフィス家具の中には、まだ寿命を迎えていない商品が含まれています。
新品でオフィス家具を購入するのに対し、中古でオフィス家具を購入するメリットはどこにあるのでしょうか。
本項では、以下3つのメリットについて解説いたします。
- コストが抑えられる
- 納期がかからない
- 廃棄物の削減に参加できる
コストが抑えられる
中古オフィス家具は購入費用を低く抑えられます。中古オフィス家具ならば、製造停止になった商品やプレミアの付いた商品を除いて、新品の半額程度の価格で購入できます。
新規にオフィスを構える際には、デスクやキャビネット、会議用テーブル、ロッカーなど多数のオフィス家具をそろえなければなりません。これらをすべて新品で用意すると、100万円単位の費用が必要です。
例えば有名メーカーの両袖デスクは、新品価格が10〜20万円前後となるため、社員数が10人だとしてもデスクだけで100〜200万円の費用がかかります。
しかし中古のオフィス家具ならば、有名メーカーのデスクでも1台につき3〜6万円前後で購入が可能です。
納期がかからない
中古オフィス家具は在庫商品から欲しい商品を選ぶため、短納期です。また、店頭からの即時持ち帰りも可能です。
対して新品オフィス家具は、一般的に注文を受けてから製造します。在庫がある場合でも、注文から納品までに最短でも1週間程度はかかり、大量に発注する場合は、それ以上の時間がかかります。
「新しいプロジェクトがはじまる」「急に社員を増員することになった」など、すぐにデスクやチェアを用意したい場面でも、中古ならば即時に補充できます。
また、中古オフィス家具は組み立て済みの製品を納品してもらえるのもメリット。オフィス内に組み立ての作業スペースを確保しなくても良いほか、面倒な手間を省くことができます。
廃棄物の削減に参加できる
中古オフィス家具の購入は、循環型社会の推進にもつながります。
例えば、ある会社がオフィスの移転を機にオフィス家具を買い替えたとします。使用済みのオフィス家具の処分は、一般のごみとしては扱えないため、資格を持つ処理業者に費用を支払って、処分を依頼する必要があります。
しかし、このオフィス家具をリサイクルショップに売却すれば、売却収入が得られるだけでなく、社会全体の廃棄物削減に貢献できます。そのため、オフィス家具のリユースは、環境に優しい行動といえるでしょう。
中古オフィス家具がおすすめの場合
新品と中古のオフィス家具の購入には、それぞれにメリットがありますが、ここからは中古オフィス家具の購入をおすすめしたい会社の特徴を解説します。
小規模オフィスや個人事業主の仕事
中古オフィス家具の購入は、小規模オフィスや個人事業主の方におすすめです。社員数が少なく、同一モデルのオフィス家具をそろえやすいためです。
中古オフィス家具店では、持ち込まれたものを販売するため、品ぞろえは豊富でも、大量の同一商品は用意しにくくなっています。
社員数の多い会社では多数のオフィス家具が必要になり、中古オフィス家具店でそろえようとすると、デザインやカラーがバラバラになってしまう可能性があります。
個性を出したいオフィス
個性のあるオフィス作りをするなら、中古オフィス家具を選ぶのも方法の1つです。中古オフィス家具店では、新品にはない独自の味わいや魅力がある掘り出し物を見つけられます。
また、廃盤となったオフィス家具を探す際も、中古オフィス家具店を当たってみるのがおすすめです。メーカーでは新しいモデルを次々と発表するため、ある程度の期間が経過すると製造を中止する場合があります。
メーカーから後継品が発売されることもありますが、希少な廃盤モデルがどうしても欲しいときには、豊富な在庫がある中古オフィス家具店を探してみましょう。
中古オフィス家具の選び方のポイント
中古オフィス家具は、すでに使用されたものだけに、欠点が全くないとはいえません。ここからは、快適に使える中古オフィス家具の選び方のポイントを見ていきましょう。
商品の状態
中古オフィス家具は使用期間やメンテナンス状況によって、一つひとつ状態が異なります。
そのため、店舗で確認ができる場合は商品の状態は実際に目で見たり触ったりして確認しましょう。傷や汚れをはじめ、オフィスチェアの場合は座面のクッション性があるか、テーブルの場合はぐらつきがないか、などのチェックが好ましいです。
一方で、直接的な商品の状態確認ができないネット購入では、ネット上に掲載されている写真や商品紹介文、保証期間などをはじめ、販売店の評価やレビューの確認が重要です。
また、中古オフィス家具販売店によっては、商品状態をランク付けしています。商品状態を把握しやすいため、納得の上で中古オフィス家具の購入ができるでしょう。
デザイン・カラー
オフィスは、従業員や来客者に会社の理念・イメージを伝える役割を果たします。中古オフィス家具の購入時も、デザインやカラーの厳選が重要です。
しかし、中古オフィス家具店では同一商品の数が少ないため、統一感のあるオフィスが作りにくくなっています。
中古オフィス家具を購入した際は、デザインのテイストが近いものを選んだりカラーをそろえたりして、会社イメージを損なわないように気を付けましょう。会社のテーマカラーを決め、それに沿って選ぶだけでも、スタイリッシュなイメージのオフィスを作れます。
サイズ
中古のオフィス家具は、基本的に組み立て済みとなっています。購入前には 階段やエレベーターの幅や高さを計測し、オフィス家具を搬入できるかを確認しておきましょう。
一般的にオフィス家具選びでは、社員の体格やオフィスの広さにサイズが合っているかどうかも検討事項です。デスクやチェアは社員の体格に合っていなければ、疲れやすくなり業務効率に影響を与えます。
また、オフィスに比べて家具が大きすぎると、十分な通路幅を確保できなくなります。業務に支障が出ないように、スムーズに移動できる通路幅を確保したレイアウトとそれにあわせたサイズのオフィス家具を選びましょう。
まとめ
中古オフィス家具のメリットや選び方をお伝えしました。
中古オフィス家具のコスト面のメリットに目が行きがちですが、ポイントを抑えて快適に使える中古オフィス家具を選ぶ参考にしてくださいね。