疲れないオフィスチェアが欲しい!選び方のポイントを紹介

疲れないオフィスチェアが欲しい!選び方のポイントを紹介

長時間のデスクワークで、肩こりや腰痛などに悩んでいませんか。

仕事の能率アップには、体に合ったオフィスチェアが活躍します。この記事では、サイズや素材などの観点からオフィスチェアの選び方を解説します。

オフィスチェアの選び方(サイズ編)

オフィスチェアの選び方(サイズ編)

まずは、オフィスチェアのサイズをチェックしましょう。サイズを見るポイントは、以下の通りです。

背もたれの高さ

オフィスチェアの背もたれの高さは、大きく分けて3段階あります。

■ハイバック

背もたれが肩や頭部までの高さです。上半身をサポートするので座り心地がよい分、価格が少し高め。デスクワークが長時間にわたる方におすすめです。

■ミドルバック

背もたれが肩甲骨から肩までの高さです。リーズナブルでサポート力があり、誰でも使いやすいのが魅力。オフィスにも馴染みやすく、豊富な製品から選べます。

■ローバック

背もたれが腰あたりまでの高さです。サポート力をそこまで重視しない方や、短時間のデスクワークの方には十分。また、低価格で場所を取らないのも大きなメリットです。

背もたれが高いオフィスチェアほどサポート力が上がるため、座り心地にこだわる方はハイバックを選びましょう。

座面の大きさ

座面の大きさも座り心地に影響を与えます。

座面の幅が狭すぎるとアームレストが太ももを圧迫し、大きすぎるとアームレストとの位置バランスが悪くなりがちです。また、座面の奥行きが浅すぎるとはリラックスできず、深すぎるとヒザ裏を圧迫します。

一般的な座面の大きさは「幅47cm~50cm、奥行き44cm~50cm」程度ですが、適切な座面の大きさは、身長の高さによって異なります。

【身長別の座面の幅目安】

■身長160cm程度
幅40~45cm、奥行き40~43cm

■身長170cm程度
幅47~50cm、奥行き44~50cm

■身長175cm程度
幅50cm以上、奥行き50cm以上

座面の高さ

体格に合う座面の高さは、「身長の1/4」と言われています。また、自分で高さがフィットしているかどうかをチェックする方法もあります。

  • 足裏全体で床を踏みしめられるかどうか
  • ひざから足までの重さが自然にかかとへかかるかどうか
  • 座面の高さよりもヒザ裏の位置が若干高くなっているかどうか

足裏が床につかない場合は、フットレストを利用するなどして工夫しましょう。

オフィスチェアの選び方(素材編)

オフィスチェアの選び方(素材編)

快適性は、素材によっても変わってきます。オフィスチェアに使用されている主な素材を挙げてみました。

ファブリック

ファブリック素材のオフィスチェアは、ソフトな感触で伸縮性があり、温かみが感じられます。通気性もよくオールシーズン快適に使え、多くのオフィスが採用しています。

また、豊富なカラーと高いデザイン性でおしゃれなオフィスチェアが多くそろっているのが特徴です。

PUレザー

PUレザーは合成皮革に分類され、滑らかな手触りで摩擦に強く、汚れを落としやすい素材。レザーのような高級感を低価格で楽しめるのも魅力です。

スタイリッシュなデザインを好む方、長く使えるオフィスチェアを探している方におすすめです。

メッシュ

網目状の生地であるメッシュ素材は、弾力性に富んでいてフィット感があり、快適な座り心地です。

通気性は抜群で、暑い夏でも使いやすいのが魅力。蒸れを気にせず長時間のデスクワークをしたい方にはぴったりです。

木製

木は自然素材ならではの温もりが楽しめます。水拭きが可能でメンテナンスがしやすいことに加え、耐久性に優れているため、長く使うことができます。

木製のオフィスチェアは、背もたれやアームレスト、脚にデザインが施されたおしゃれな製品が多く、自宅のインテリアにも馴染みやすいでしょう。

オフィスチェアの選び方(オプション編)

オフィスチェアの選び方(オプション編)

オフィスチェアのオプション機能によって、疲労対策をすることもできます。主な機能を見ていきましょう。

ランバーサポート

ランバーサポートとは、背もたれの腰部分にあるクッションのことです。ハイバックチェアや高価格のオフィスチェアに多く見られ、体格に合わせて調節できるものも。

背骨のS字ラインに沿うように設計されているので、理想的な姿勢をサポートできます。

フットレスト

フットレストは、座った際に両足を乗せる台です。単品で販売されているほか、オフィスチェアに付属されている場合もあります。

フットレストを使うことで足がつき、正しい姿勢を維持できるほか、足を床より高い位置に置くことで血流を促進しむくみ予防になるなど、メリットはさまざまです。

アームレスト

アームレストは、いわゆるヒジ置きです。実は、両腕の重さは体重の15~20%を占め、長時間の作業による負担で肩こりの原因になるのです。

アームレストを使うことで、両腕の重さの分散が可能。主に「固定タイプ」「調節可能タイプ」「着脱可能タイプ」の3種類があります。

調節可能タイプは、アームレストの位置を前後左右・上下など体格に合わせて調節できるので、使い勝手が良さそうですね。

リクライニング

リクライニングは、背もたれを後方に倒して固定する機能。オフィスチェアでは、リクライニングの角度を120~160度まで倒せるチェアが主流です。

リクライニングに似た機能として、ロッキングがあります。ロッキングとは、後方に体重を預けると背もたれや座面が前後する機能です。

どちらも背もたれに体を預けてデスクワークをすることができ、深く倒すと休憩や仮眠もできます。

疲れないためにはオフィスチェアに座る姿勢も大事

疲れないためにはオフィスチェアに座る姿勢も大事

デスクワークでの疲れや腰痛を防ぐには、座り方にもコツがあります。今日からできるので、ぜひ実践してみてください。

座骨を座面に当てて背筋を伸ばす

座骨は、オフィスチェアに座った際に座面にあたる骨のこと。

まずは、背もたれにお尻が接するよう深く座り、背筋を伸ばします。やや前傾姿勢をとって座面の奥に座ると、座骨が立った状態になります。

上半身の体重を左右の座骨に均等に乗せるように座ると、正しい姿勢を維持しやすくなります。浅く腰掛けると腰に負担がかかり、猫背や反り腰の原因になるので、気をつけましょう。

頭が体の上になるようにあごを引く

頭が体の真上になるようにし、あごを引きましょう。頭は5kg程度の重さがあるので、適切な位置を保たなければ、背中の筋肉に余計な力が入ってしまいます。

腹筋を意識すると姿勢を維持しやすくなり、猫背になるのも防げます。

かかとまで足裏を地面につける

つま先だけでなくかかとも床に接するようにし、足裏全体を床につけましょう。座面の高さを調節して、ヒザを90度に曲げた状態を保つのもポイントです。

座面が高すぎると太ももを圧迫し、血行不良やしびれが生じます。逆に座面が低すぎると机の高さとのバランスが崩れ、疲れやすくなるので注意が必要です。

まとめ


ここまで、疲れないオフィスチェアの選び方をご紹介しました。

自分に合ったオフィスチェアに出会って、デスクワークが少しでも快適になるといいですね。