仕事にはPC用モニターやディスプレイを使うと便利な場面が多くあります。
しかし、取り扱いメーカーが多く、どこから購入すべきか迷っていませんか。
そこでこの記事では、PC用モニター活用例や選び方、メーカーなどを解説します。
モニターやディスプレイを使用するメリット
パソコン作業でPC用モニターやディスプレイを使用する主なメリットは、次のとおりです。
- 文字を大きく表示でき、Excelなどの大きな表全体を見渡して作業できる
- 複数のWEBページを切り替えずに同時表示し、作業効率をアップできる
- 目線の高さが上がり、目の疲れや肩こりの軽減が期待できる
モニターは、多くの情報を表示できるのに加え、見やすさがアップし、作業効率が向上します。
モニターの活用方法
PC用モニターの活用には主に次の3シーンが考えられます。
■マルチディスプレイとして使う
パソコンの拡張機能を活用したマルチディスプレイでは、複数台のディスプレイを1つの画面にし、表示できる情報量を増やせます。また、パソコンに表示した情報をそのままモニターに拡大表示することも可能です。
■映像を見るときに使う
パソコンをモニターにつなぐことによって大画面で映像を見られます。高画質のモニターを使用すれば、臨場感や迫力のある映像が楽しめるでしょう。
■オンライン会議で使う
オンライン会議でモニターを使用すれば、参加者全員を表示できるほか、大画面に資料を映し出して共有が可能です。モニターは視認性が高く、会議の理解度の向上につながります。
モニターを選ぶときのポイント
用途に適したPC用モニターを選ぶには、主に次のポイントを検討しましょう。
サイズで選ぶ
PC用モニターのサイズは、設置スペースの広さや画面との距離を考慮して選びましょう。
モニターと目との適切な距離は、画面の高さの1.5~3倍といわれています。 一般的な仕事で使用するモニターのサイズは、24~27インチ程度がおすすめ。24インチは縦30×横53cm、27インチは縦33×横60cm程度の大きさです。 また、モニターは画面のアスペクト比(縦横の比率)によって得意とする作業が異なります。アスペクト比が4~5:3~4のスクエアタイプは縦長の資料作成、アスペクト比が16:9のワイドタイプは、広い作業領域を確保したい場合におすすめです。
解像度で選ぶ
解像度は、モニターに映し出されるドット数を示し、画像の鮮明さに違いが出ます。同サイズの画面でも、解像度が高い方が滑らかできめ細やかな画像になります。しかし高解像になるほど、小さい字が見えづらくなる傾向です。
現在、主流の解像度はドット数が1,920×1,080、アスペクト比が16:9のFHD(フルハイビジョン)です。一般的な作業を行うには、FHDでも問題ありません。これよりも上位に当たるWQHD(2,560×1,440)はマルチタスクや頻繁なExcel作業、4K(3,840×2,160)は動画や画像の編集に適しています。
液晶パネルで選ぶ
ニーズに合った液晶パネルを選ぶために、特徴を3つの側面から解説します。
■映像を映す技術
液晶は低価格で白色の発色が良く、有機ELは黒色の発色がきれいで、mini LEDはきめ細やかな高発色が魅力です。
■液晶パネルの駆動方式
VA方式は黒の表現に優れ、動画鑑賞や通常業務に適し、IPS方式は画質が良く正確な色の再現が求められる現場で活躍。TN方式は応答速度が速く、ゲーミングモニターに採用されています。
■光沢感の有無
光沢処理のモニター は色が鮮やかで静止画や動画がきれいに見えます。対して非光沢処理のモニターは映り込みや傷が目立たず、発色とコントラストが控えめになり、目が疲れにくく長時間の作業に向いているため、主に仕事やゲームで採用されています。
端子やスピーカーで選ぶ
PCモニター選びでは、端子やスピーカーを確認した上で購入しましょう。
■端子
端子の数に余裕があるモニターを選びましょう。仕事の場面では、パソコンやデジタルカメラ、モニターなどをつなぐことがあり、多くの端子を必要とします。端子は、多くの機器で利用できるHDMIが主流です。
■スピーカー
有無付属スピーカーは音質に期待できないものの、配線の手間やスペースが省ける上、すぐに音を出せるのが魅力です。一方、外付けスピーカーは別途コストがかかりますが、高音質を求める場合におすすめです。
お得に買える?中古モニターも視野に
会社によっては、費用を抑えてPC用モニターを導入したい場合もあるでしょう。
モニターは中古でも取り扱いがあり、さまざまな購入のメリットがあります。
値段が安い
中古のPC用モニターはすでに使用歴があり、新品よりも比較的安い価格で購入できます。
高性能・高機能のモニターを新品で購入すると価格が高くなりがちですが、中古販売では価格が低くなっている可能性があります。
例えば、17~19インチのモニターは新品よりも中古品が1万円程度も安くなる場合があるほか、大型モニターでも中古商品の方が安くなる傾向が見られ、お得です。
型落ちモデルが選べる
中古であれば、型落ちしたモデルやすでに販売終了したモデルのPC用モニターでも、手に入る場合があります。
モニターの購入では、デザインや性能、サイズが検討材料となりますが、すでに販売が終了していれば、通常店舗では手に入れられません。
しかし、そういった製品でも、中古店舗ならば見つけられる可能性があります。販売が終了した製品は、一度中古品を探すのがおすすめです。
未使用品をコスパ良く買える
中古PC用モニターの販売店の中には、開封後に未使用で返品されたものや、外箱に痛みや汚れがあるものなどを取り扱っていることがあります。
ほとんど未使用の場合でも中古品として扱われるため、商品の品質が高い状態でお得に購入できます。
特に「新古品」と記載されたものは1度、出荷された未使用の製品を指し、品質は新品と変わらないものの、低価格になっておりおすすめです。
おすすめのPC用モニター メーカー6選
ここからは、PC用モニターを製造している主なメーカーを紹介します。それぞれの特徴を確認して、適したモニターを購入する参考にしてくださいね。
Dell
Dellは、アメリカテキサス州にある世界最大級のパソコンメーカー。低価格の「Sシリーズ」、会社向けの「Pシリーズ」、高機能の「Uシリーズ」など幅広く展開しています。
高性能・ゲーミング・ビジネス・日常使いなど使う人の目的に合わせてモニターを展開し、用途に合わせて選べるのが魅力です。Dellのモニターはマルチタスクにおいて高い評価を集めているため、作業の効率化を求めている方におすすめです。
PHILIPS
オランダに本拠地があるPHILIPSは、モニター分野への参入は後発だったものの、低価格でスタンダードな製品を提供しているメーカーです。モニター枠が細いスタイリッシュなデザインが特徴的で、低価格帯のモニターがそろっています。
FHDの画像表示とノートパソコンの充電を1本のUSB-Cケーブルで同時に行うモニターが人々の支持を集めているほか、高解像度の4Kモデルも複数展開しています。
BenQ
BenQは台湾の会社で、プロジェクターや携帯電話などの電子機器を扱い、PC用モニターの分野では世界的に高いシェアを誇っています。 BenQでは、モニターをMac向け・ゲーミングモニター・プログラマー向け・デザイナーなどにカテゴライズ。ビジネス使用から写真編集、デザインまでの目的に応じた幅広いモデルのモニターを展開しています。高性能の製品でも良心的な価格設定で、コストパフォーマンスの良いモニターがそろっています。
JAPANNEXT
千葉県いすみ市に本社を置くJAPANNEXT。高品質・革新的な技術で生活を豊かにすることを目指している会社です。高い機能性だけにとどまらず、美しい外観のモニターを世に送り出しています。 JAPANNEXTは、4Kモニターでも3万円前後から選べるリーズナブルな価格とシンプルさが魅力。4K液晶モニターやゲーミングモニター、テレワーク・会社用モニターなどのカテゴリーのPC用モニターを取り扱い、目的別に豊富な製品から選べます。
EIZO
EIZOは、国内製造にこだわる石川県のディスプレイ専業のメーカーで、機能や品質、長期保証が評価されています。価格は高めではあるものの高性能な製品で支持を集め、Macユーザーの利用が多いのも特徴です。 EIZOでは、スタンダードモデルから医療や鉄道産業製品、航空管制製品、デザイン関連などの、専門的なビジネスの場面で活躍するディスプレイを製造しています。
IODATA
IODATAは、国内PC用モニター市場で高いシェアを誇る石川県のメーカーです。ビジネス・教育・エンターテインメントなどの分野を扱い、初心者用から高機能モデルまで扱っています。 特にGigaCrystaシリーズは、AH-IPSパネルを採用し、トップレベルの応答速度と鮮明さを実現しています。また、43型を超える大画面モデルもそろう品揃えとなっており、会議室や電子掲示板としても活用できます。
まとめ
PC用モニターの活用法や中古製品を購入するメリット、主なメーカーなどをお伝えしました。
モニターはサイズや解像度、液晶パネルなど選び方のポイントはたくさんあります。
用途を考えながら、納得の一台に出会えるといいですね。