オフィスチェアの寿命は何年?長持ちさせる方法と買い替えるタイミングを解説

「オフィスチェアをどうせ買うなら、長く使いたい」!と思いますよね。また、「買い替えるタイミングがよく分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、オフィスチェアの寿命や劣化のサインを解説します。

オフィスチェアの寿命

まずは、オフィスチェアの寿命の目安と劣化の原因を見ていきましょう。

寿命の目安となる指標

オフィスチェアの寿命の目安となる主な指標は2つあります。

1つ目は、一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA) が設定した「製造年から8年」という指標。1日8時間、標準的に使用したと仮定して独自に算出したものです。

2つ目は、メーカーが製品ごとに設定している保証期間です。オフィスチェアは高機能なものほど構造が複雑で消耗しやすいため、機能や価格が異なれば寿命も変わります。

オフィスチェアの劣化の原因

オフィスチェアは、使用環境や使用状況によって劣化が進みます。

■使用環境による劣化

・ホコリ

・高温

・多湿

・乾燥

・紫外線

室内環境が著しく悪い場合は、変色・変形・カビなどの見た目の劣化を起こすこともあります。

■使用状況による劣化

・長時間・高頻度での使用

・猫背や脚を組むなどの偏りのある姿勢

・耐荷重以上の継続的な負荷

オフィスチェアの買い替え時期とサイン

オフィスチェアの寿命は、実際の使用感によっても買い替えのタイミングが異なります。

見た目の劣化

汚れや劣化が見られたら、買い替えのサイン。オフィスチェアの見た目は、仕事のモチベーションにも影響を与えますよね。

また、オフィスには社員だけでなく取引先の顧客も訪れます。薄汚れたオフィスチェアは、企業全体のイメージダウンにもつながりかねません。

クッションの消耗

クッションに弾力性がなくなったら、オフィスチェアの買い替え時期です。座面に体重がかかるため、使用期間が長くなればクッション性は失われていきます。

座面や背もたれ、アームレストなどのクッションが弾力を失うと、姿勢が悪くなり、お尻や背中、腕の筋肉が疲れるだけでなく、痔になる場合もあります。

キャスターの破損

キャスターは、連日の使用や体重による負荷でヒビや破損を起こしやすい部位です。ぐらつきがあり、スムーズに動かないキャスターを放置すると、床を傷めます。また、体に余計な負担をかける恐れがあるので、交換しましょう。

メーカー名や品番などの部品情報は、オフィスチェアの裏側に載っていることが多いです。オフィスチェアの脚まで破損している場合は、キャスターの交換時にヒビが悪化する可能性があるため、買い替えがおすすめです。

部屋のレイアウト変更

オフィス移転や部屋のレイアウトの変更は、オフィスチェアの買い替えを検討するのにもってこいのタイミングですね。オフィス環境や設備を一新することによって、企業の先進性や専門性をアピールでき、ブランディングの向上につながります。

例えば、モダンなオフィス家具は先進的なイメージ、最新機能がついた家具はハイテクなイメージをアピールできます。

オフィスチェアを長持ちさせる方法

オフィスチェアの寿命

オフィスチェアの寿命は、使い方次第で延ばすこともできます。

こまめにお手入れをする

毎日使用するオフィスチェアは、ホコリ・皮脂・カビ・ダニ・食べこぼしなどがつきがちです。汚れのこびりつきは見た目の劣化につながるため、こまめな掃除で清潔感を保ちましょう。

掃除で使用する溶剤は、素材によって異なります。例えばメッシュ素材は、水1リットルに大さじ4の重曹を溶かしたもの。布素材と合成皮革は薄めた中性洗剤、本革は専用クリーナーを使って汚れを落とします。木製部分はコーティングされていれば水拭き、コーティングがなければ乾拭きです。

定期的に部品のチェックをする

掃除をする際に、併せて部品の状態をチェックしましょう。オフィスチェアを動かした際に、異音や不自然な動きはないですか。

チェアの可動部分は、特にネジ・ビスの緩みや破損が生じやすい部位です。オフィスチェアの土台部分が歪みかねないため、緩んだ箇所があればしっかりと固定し直しましょう。

丁寧に扱う

以下のような扱いは大きな負荷がかかり、オフィスチェアの寿命が短縮します。

■座る際に勢いをつける

■背もたれに体重をかけすぎる

■斜めに座る

■2人で座る

■平らな場所以外で利用する

正しい姿勢で余計な負荷をかけないよう、オフィスチェアに座ることがポイントです。また、床が平らでない場所で利用すると、チェアの歪みや可動部分の不具合を引き起こすことがあります。

オフィスチェアの処分方法

オフィスチェアの買い替えが決まったら、現在使用しているチェアの処分方法を確認しましょう。

家庭のオフィスチェアを処分する場合

家庭で使用していたオフィスチェアは「家庭系一般廃棄物」に分類される「粗大ごみ」です。自治体によって、料金や支払い方法が異なるため、処分する際は事前に確認しておきましょう。

オフィスチェアを処分するには、住んでいる自治体に回収の申し込みを行います。その後、処理券をコンビニやスーパーなどから購入し、粗大ごみに貼った上で、指定された日に自宅前へ置きましょう。自治体によっては回収だけでなく、処理施設への持ち込みを認めている場合があります。

また、オフィスチェアの回収には例外があり、ガスシリンダー式のオフィスチェアを回収していない自治体があります。ガスシリンダー式は座面の高さ調節機能として使用され、比較的安価なオフィスチェアに見られる方式です。

事務所のオフィスを処分する場合

事務所で使用していたオフィスチェアは、「法人利用」と見なされ「産業廃棄物」扱いとなります。産業廃棄物は、素材によって処分業者が異なります。

金属加工されたプラスチックの割合が高い家具は、産業廃棄物となり、産業廃棄物収集運搬・処理の許可を持つ業者に依頼します。廃棄物の種類・量・運搬業者などを記載したマニフェストを忘れずに作成しましょう。

処理業者に処分を依頼するほかに、専門業者による買い取りや法人対象の粗大ごみ回収業者、不用品回収業者に回収してもらう方法もあります。回収費用は業者によって違うため、ぜひ比較してみてくださいね。

その他の処分方法

処分するオフィスチェアの状態が良く、購入から5年未満の場合は、リサイクルショップへ持ち込むのも一つの方法。有料で引き取ってもらえる可能性があります。

ヘッドレストやオットマン、リクライニングなどがついたもの、有名メーカー製のもの、傷や汚れがないオフィスチェアは、買い取ってもらいやすいでしょう。 出張査定を依頼すると、持ち込む手間もかかりません。

また、フリマサイトを利用すれば、自宅から発送するため店舗まで運ぶ手間を省けます。ただし、発送料がかかり、交渉が成立するまで時間と手間を要します。フリマアプリの利用に慣れている方におすすめの方法です。

まとめ

オフィスチェアの寿命

オフィスチェアの寿命や買い替えのサイン、長持ちさせる方法をお伝えしました。

長く使うためには、こまめな掃除や定期的なメンテナンスを行い、大事に使用してくださいね。