近年、オフィスをカフェのように居心地の良い空間にレイアウトするスタイルが注目されています。

カフェ風オフィスは、リラックスできる雰囲気を保ちつつ、業務に集中しやすい環境を整え、働く人のモチベーション向上や創造性の発揮に大きく貢献します。

本記事では、カフェ風オフィスの具体的なレイアウト事例を紹介するとともに、デザインのポイントについて詳しく解説します。

オフィスの雰囲気をカフェのようにより快適で魅力的なものにしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

カフェ風オフィスとは？

カフェ風オフィスとは、カフェのおしゃれで居心地のよいデザインを取り入れたオフィス環境です。

主に以下の特色が見られます。

• 天然素材を取り入れた温かみのあるインテリア
• オフィスデスクやチェアにとらわれない、多様な座席システム
• フリーアドレスをはじめとした開放的なレイアウト
• BGM・アロマ・照明などを効果的に使用したリラックス空間

従来のオフィスのようにデスクが整然と並ぶレイアウトではなく、ソファや木目調の家具、観葉植物などを配置した温かみのあるオフィスデザインは、働く人がリラックスしながら仕事に取り組める環境をつくります。

このスタイルのオフィスは、単なるおしゃれなデザインではなく、社員のモチベーションや生産性の向上、チーム内のコミュニケーションの活性化を目的として導入され、多くの企業が注目しているのです。

カフェ風オフィスの魅力

リモートワークの普及により、対面でのコミュニケーション機会が減少し、社員同士のつながりが希薄になりつつあります。

その結果、情報共有の不足やモチベーションの低下が課題となる企業も増えています。こうした問題を解決するためには、従業員が自然と集まり、気軽に会話しながら信頼関係を深められる環境が必要です。

そこで今、注目を集めているのが カフェ風オフィスです。

オフィスが単なる「仕事をする場所」ではなく、「また来たくなる職場」へと生まれ変わります。

魅力的なオフィス環境は従業員の心や行動に、次のような変化をもたらします。

• 従業員がオフィスに行きたくなる
• 仕事のモチベーションを上げる
• 従業員同士の交流が拡大する
• 集中力や創造性を高める

カフェ風オフィスは交流しやすい雰囲気を醸成し、従業員の信頼関係を育むほか、生産性も高めるのです。

カフェ風オフィスのメリット

魅力的なカフェ風オフィス環境は、従業員と企業に以下のようなメリットをもたらします。それぞれ詳しく解説していきます。

• モチベーションが向上する
• コミュニケーションの活性化が図れる
• 企業ブランディングにつながる

モチベーションが向上する

カフェ風オフィスの魅力は、居心地の良さと自由度の高さにあります。

快適な環境が整っていると、オフィスが「行かなければならない場所」ではなく、「行きたくなる場所」に変わるのも大きなポイントです。

人が集まると自然とコミュニケーションが活発になり、チームの一体感が生まれ、働く意欲が高まるのです。

さらに、オフィス内にソファ席やミーティングテーブルなどを設ければ、自由度の高い働き方が可能になるのも特徴です。

ソファ席でリラックスしながら作業したり、ミーティングテーブルでチームと意見交換をしたりするなど、業務の進め方に柔軟性が生まれます。自分に合った働き方ができるため、モチベーションの向上にもつながるでしょう。

コミュニケーションの活性化が図れる

カフェ風オフィスのような開放的なレイアウトやカジュアルな雰囲気は、社員同士の距離を縮めるきっかけになります。

ソファ席やミーティングテーブルを配置すると、業務の相談やアイデアの共有がしやすくなり、意見交換の機会が増えるのが特徴です。

また、リラックスしながら会話できる環境が整っているため、部門を超えた交流も生まれやすくなります。

さらに、オフィス内にカフェスペースやフリースペースを設けると、偶発的なコミュニケーションが生まれやすくなります。ちょっとした雑談が仕事のヒントにつながり、チームの結束力や協力体制の強化にもつながるでしょう。

企業ブランディングにつながる

カフェ風オフィスの導入は、企業のブランドイメージ向上に大きく貢献します。洗練されたデザインや快適な空間は、訪れる人に良い印象を与え、企業の価値観や文化を表現する要素となります。

特に採用活動において、オフィス環境が応募者に与える影響は大きく、働きやすく魅力的な職場を整えることで、優秀な人材の確保にもつながるでしょう。

また、来客や取引先にとっても、クリエイティブで快適なオフィス空間は、企業の先進性や柔軟な働き方を象徴し、ブランドイメージの強化にもなります。

カフェ風オフィスにするレイアウト・インテリアのポイント

カフェ風オフィスのような居心地の良い空間をつくるためには、家具の選び方やレイアウトの工夫が重要です。

ここでは、カフェ風オフィスに適したインテリアのポイントを紹介します。快適で魅力的なオフィス空間をつくりたい方は、ぜひ参考にしてください。

• オープンスペースを生かしたカジュアルなワークエリアを作る
• リラックスできるソファ席やラウンジエリアを設ける
• 家具はナチュラルな素材を活用する
• 観葉植物などのグリーンを取り入れる
• 照明は間接照明やペンダントライトを採用する

オープンスペースを生かしたカジュアルなワークエリアを作る

カフェ風オフィスでは、仕切りを最小限に抑え、複数の座席エリアを設けた開放的なレイアウトがおすすめです。

オフィス内に、気軽に立ち寄れる雰囲気をつくりつつ、生産性向上や交流促進の機能を兼ね備えた空間を整えることで、働きやすい環境が実現できます。

例えば、リラックスできるソファエリア、1人で集中して作業できるカウンターエリア、コミュニケーションを取りやすいハイテーブルエリア、ミーティングに適したテーブルエリア などを設けると、それぞれの働き方に合った空間を提供できます。

こうした工夫によって、従業員が安心して業務に取り組める、快適性と生産性を兼ね備えたオフィス環境が整います。

リラックスできるソファ席やラウンジエリアを設ける

カフェ風オフィスを導入する際は、従業員がリラックスしながら仕事ができるソファ席やラウンジエリアを設けましょう。

リラックスできる空間は、軽食やリフレッシュの場としてだけでなく、ミーティングや会議、イベントなど多目的に活用できます。

くつろぎを重視する場合は、ゆったりとしたソファとローテーブルを、コミュニケーションを活性化させたい場合は、ハイテーブルとミーティングチェアの組み合わせがおすすめです。

レイアウトには余裕を持たせれば開放感が生まれ、よりカフェらしい雰囲気を演出できます。

家具はナチュラルな素材を活用する

カフェ風オフィスを演出するには、ナチュラルな素材の家具を取り入れましょう。

木製テーブルやラタンチェアなど、自然の温もりを感じられるアイテムを配置すると、リラックスできる落ち着いた空間が生まれます。

ナチュラルな素材を活用すると、特別感とカジュアルさを兼ね備えたデザインになり、まるでカフェにいるような居心地の良い雰囲気を作り出せます。

仕事の合間に気持ちを落ち着かせたり、創造性を高めたりする効果も期待できるため、快適なオフィス環境づくりに欠かせない要素です。

観葉植物などのグリーンを取り入れる

植物は自然の温もりを感じさせ、視覚的にもリラックス効果をもたらします。

デスク周りやラウンジスペース、エントランスに配置すると、オフィス全体が明るく開放的な雰囲気になります。さらに、植物には空気を浄化する効果があり、快適な環境づくりにも役立ちます。

お手入れが難しい場合は、フェイクグリーンを取り入れるのもおすすめです。

グリーンは空間をおしゃれに演出するだけでなく、自然の緑を見ることで目の疲れが和らぎ、気分転換にもなるため、集中力の向上にもつながります。

照明は間接照明やペンダントライトを採用する

カフェ風オフィスを演出するには、照明の選び方も重要です。間接照明やペンダントライトを採用すると、温かみのある落ち着いた雰囲気が生まれます。

間接照明は、天井や壁に光を反射させると柔らかい光が広がり、視覚的な疲れを軽減しながらリラックスできる空間を演出します。

一方、ペンダントライトはデザイン性が高く、空間のアクセントとしても活躍します。

特に、温白色や電球色のライトを選ぶと、よりカフェらしい居心地の良い空間に仕上がるでしょう。

カフェ風のオフィスレイアウト事例

カフェ風オフィスを取り入れたいと考えていても、どのようなレイアウトが適しているのか具体的なイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、オフィスレスキュー119Happyが手がけたカフェ風オフィスの導入事例を紹介します。

企業の雰囲気や目的に合わせたレイアウトの工夫を参考に、快適で魅力的なオフィスづくりのヒントを見つけてください。

約80平米の部屋をおしゃれなスペースに

神奈川県の企業様より、約80平米の広さのある部屋をおしゃれで過ごしやすいカフェ風内装にしたいと、ご依頼がありました。

弊社では壁紙や床材の張り替えから家具の選定、設置までを行いました。壁紙は白とダークブルー、床材は木目調を選び、家具はダーク系のチェアと木目調のテーブルを合わせています。

木の温もりが感じられる空間が完成し、お客様に「イメージ以上」と満足していただきました。

現場事務所からおしゃれな事務所に

無機的なイメージの現場事務所を、おしゃれにしたいと、ご依頼を受けました。ご要望に沿って木目調とガラスを活用しています。

間仕切り解体や配線整理に加え、家具の選定やレイアウト、ブラインドの設置を4日で行いました。

明るい木目調の家具を選び、デスク脚やシェルフの骨組み、ブラインドのフレームにブラックを効かせ、空間をおしゃれに引き締めています。

事務室と会議室の仕切りにはガラスを取り入れ、開放的に仕上げました。

塩ビタイルでオフィスを木目調に

東京都内の企業様からカーペットの劣化に伴い、床材の張り替えのご依頼を受けました。ご要望通り、床材には塩ビタイルの木目調を使用しています。

グレーのカーペットから木目調の床材に張り替えたことで、オフィスの雰囲気が格段におしゃれになりました。

家具の移動・床材の張り替え・家具の設置を一貫して担当し、コストカットを実現しました。施工は約5時間で仕上げています。

ゆったりと落ち着ける空間に

運送業を営む企業様から、事務所新設のために購入したユニットハウスの内装工事のご依頼を受けました。

ご要望に従い、リースで初期費用を抑え、おしゃれで落ち着きのある空間にしています。

内装には天井をブラウン、壁をチャコール、床材は木目調のビニルタイルを選び、落ち着きのある空間に仕上げました。

また、家具は内装と統一感のあるカラーを選び、スポットライトの照明でおしゃれな雰囲気を演出しました。工期は合計4日で仕上げています。

カフェ風オフィスで働きやすい空間を作ろう！

カフェ風オフィスは、おしゃれなだけでなく、働く人のモチベーション向上やコミュニケーションの活性化につながることがわかりました。

ナチュラルな素材の家具を取り入れたり、間接照明を活用して温かみのある空間を演出したりすれば、リラックスしながら集中しやすい環境が整います。

落ち着いたカフェのようなオフィス空間をつくり、働きやすさを高めながら、企業全体の活性化を目指してみてはいかがでしょうか。